最近テレビや雑誌などでNISAについて聞くことが増えてきました。
NISAと言ってもつみたてNISAとNISAがあるのを知っていますか?
そして、それぞれの違いは何でしょう?
わからないことも多いと思います。
今回の記事では、つみたてNISAとNISAの違いについて見ていきたいと思います。
つみたてNISAとNISA
まずは、それぞれつみたてNISAとNISAとはどのようなものなのでしょう。
つみたてNISAは、
①投資対象
投資信託に自動積立をして投資をする。
②投資額
年間40万円までが非課税になります。
③投資期間
20年間の非課税期間があります。
NISAは、
①投資対象
上場株式、投資信託、ETF、REIT、ETNに自由に投資することができます。
色々な投資対象があって何のことかわかりずらいですよね。
要するにたくさんの中から好きなものを選んで投資ができるというものです。
②投資額
年間120万円までが非課税になります。
③投資期間
5年間の非課税期間があります。
つぎに、それぞれの違いはなんでしょうか?
それぞれの違いについて①積み立て可能額②投資額③投資期間の3つに分けて違いを見ていきましょう。
①積立可能額
NISAとつみたてNISAの大きな違いは年間の積立可能額と累積積立可能額が異なることです。
NISAは年間120万円までを5年間、つまり投資元本の拠出上限は600万円になります。
つみたてNISAは年間40万円を20年間、つまり拠出元本800万円まで入金できます。
②投資対象
NISAとつみたてNISAのもっとも大きな違いのひとつが、投資対象の幅です。
NISAはリスク商品の多くをカバーしているため、現物株式でもETFでもほとんどすべての投資信託でも選択肢となります。(個人向け国債など一部商品は対象外)
つみたてNISAは、積立投資を前提として金融庁が定めたガイドラインに合致したもののみが対象となります。
インデックスファンド、アクティブファンドの一部、ETFなどが対象です。
商品本数として考えれば、圧倒的にNISAのほうが多く、つみたてNISAは厳選された選択肢ということになります。
③投資期間
NISAは投資をした年から5年目の年末までが非課税投資期間となります。
5年のあいだにどこかで利益確定をかければそれは全額非課税になるわけです。
つみたてNISAはより長期の非課税投資期間が設定されており、20年にわたって非課税投資を継続することができます。
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つみたてNISAがおすすめな人
投資できる商品は、国の基準を満たした長期運用向け投信です。
なので、自分でハイリスクな投資先を選ぶことがなくなります。
その点で安心できるのがつみたてNISAです。
自分で投資先を選ぶのは中々難しいですよね。
投資はしたいけどそこまでの知識がなかったり、思い切った投資ができないという人にはまずはつみたてNISAがおすすめです。
また、投資先を考えたり勉強したりする時間を節約できるうえに、毎月決まった額を自動で投資してくれるので忙しくて中々同時に時間をかけれないという人にいいですね。
投資をしたら資産が増えているのか減っているのか気になってしまう人にもおすすめです。
長い期間投資を想定しているのでするので初めに設定をしてからはそのままにしておいても大丈夫です。
投資について気にせず長い時間をかけて資産を増やしたいという人にはつみたてNISAが良いでしょう。
NISAがおすすめな人
NISAでは投資できる商品がとても多いので、投資についてある程度知識がある人にはNISAがおすすめです。
自分で投資先を選べるので自分で戦略を立てたり、しっかりと投資計画がある人が良いでしょう。
投資先やタイミングなど、自分で決めたい人にはまさにNISAがおすすめです。
自分で選べることから投資先が急騰すれば大きな利益を出すことができる反面、当然暴落して大きな損をしてしまうこともあります。
投資先によっては、ハイリスク、ハイリターンになることも知っておきましょう。
また、株主優待にも興味があるという人もNISAが良いでしょう。
※株主優待とは、企業が自社の株を購入してくれた株主に向けて、自社商品やサービスなどの「優待品」を贈る制度です。
まとめ
今回は、つみたてNISAとNISAの違いについてご紹介してきました。
つみたてNISAは、投資経験がない方・少ない方でも安心してスタートしてみることができる制度です。
加えて、税制優遇も受けることができる資産形成術ですので、メリット・デメリットをしっかりと理解して投資をすることをおすすめします。
一方NISAでは、少し投資について理解をしてきた人、自分で選んで投資先を決めたい人向けになります。
つみたてNISAと同じように税制優遇も受けることができる資産形成術ですので、メリット・デメリットをしっかりと理解してから投資をすることをおすすめします。
自身の投資についての知識や投資のゴールをどこにするのかなど状況に応じてつみたてNISAかNISAを使うかを判断することが良さそうです。
今回の記事を読んで、ぜひ活用を検討してみてください。