欲しくないものを買う
普段の生活や感覚的にお金を使うと、他人の価値観で購入することになるので、後々失敗する可能性が高いです。
せっかく稼いだお金を使うのであれば、あまり楽しくない飲み会、不必要に高いお酒、マウント競争に参加させられるブランド品、勉強せずに始めた投資、常識に縛られた「そろそろ家を買おうかな」という費用ではなく、本当に欲しいものだけに使ったほうがいいです。この手の出費は、本当にもったいないです。
消費を煽る広告、よく知りもしない人たちとの付き合いなど、世の中には失敗につながるお金の使い方のワナがいっぱいあります。
他人の価値観でお金を使うということは、他人の価値観で生きるということであり、自分の価値観で生きること、つまりスティーブ・ジョブズが有名なスピーチで言ったように、「他人の人生を生きてはいけない」ということだと思います。
他人の価値観でお金を使うことは、確実にお金で失敗する方法の一つです。
いらないものを買ってしまうよくあるパターンとして、「高いものがよく見える」「安いものがお得に見える」というものがあります。
これに心当たりはありませんか?
このパターンに陥ってしまったことはありませんか?
高いものでも、安いものでも、いらないものはいらない。
高いか安いかで、必要のないもの、特に欲しくないものを買いすぎるのは、お金の使い方としてよくありません。
お金の失敗をしないためにも、価値観が合わない人とは関わらないようにするのが良いと思います。
知らないうちに相場から外れて取引してしまう
お金の使い方が上手な人は、必要な相場情報をすべて持っています。
そうならないためにも、日頃からいろいろなものの相場を知っておくことが必要なのです。
よく、「まず知ること、比較することが大切だ」と言いますよね。
コカコーラの500ミリリットルボトルの値段、ユニクロのTシャツの値段、プリウスの値段、駅から徒歩3分のワンルームマンションの家賃、就職市場での自分の値段、年間いくら提示されるか、などなど。
こうした必要なマーケット情報を日頃から知っておくことが大切なのです。
自分が買うものだけでなく、自分の生活に影響を与えるものの値段を知ることで、知らないうちに損をすることを避けることができるのです。
自分の人材の価値や購入予定の不動産の価格など、大きなものの相場を知らずに取引で失敗する人は、私の周りにもたくさんいます。
それでも、相場より高いとわかっていても買いたい、あるいは相場より安いものに決めたい、ということもあるでしょう。
問題は、それを意識せずに相場から外れた取引をしてしまうことです。
例えば、相場は1万円ですが、買おうとしている商品の価格は1万2千円で、2千円損しても、ここで買う理由があるから買いたい、ということです。
お金の使い方がうまい人は、相場から乖離しない、というより、意識せずに相場から乖離しないのです。
お金の記録
レコーディングダイエットというのがありますよね。
食べたものなどをひたすら記録するダイエットです。
なぜこれをやると痩せるかというと、書くことによって自分の行動を可視化し、振り返り、改善することができるからです。
正しい家計簿をつけ、収入と支出を明確にすることで、自分の行動を可視化し、振り返り、改善することができれば、何を使ったかわからない無意識の支出は、本当にダメなことなんですね。
お金と上手に付き合うためには、まず現状を把握することが大切です。
そのためには、あまり手間暇をかけないことが大切で、あまりキチンとしたものを使おうとせず、マネーフォワードを使うのが一番簡単なのではないかと思います。
ちなみに、この記録をきちんと行うと、お金のミスが減る以外にも、自分がどれくらいのお金で生活しているのかが明確になるので、お金に対する不安が減るという効果もあるそうです。
この不安を減らすという効果はとても重要です。
心配や不安を抱く必要がないにもかかわらず、不安を抱えたまま生活している人がいます。
相手の利益を考えない
インターネットでも現実世界でも、何かを紹介したり説明したりする人はいますし、どう考えても自分に利益がありそうなお得な話を持ちかける人もいます。
お金で失敗する人は、「自分はいい人間だ」「自分が得をする」と思っているのです。
冷静に考えて、双方にとってメリットのある人としか取引しないほうがいいです。
例えば、商品の購入を勧められたとき
- 本当にあなたのためになればと思い、その商品を紹介しているだけ。
- 有益な情報を提供することで、自分にもあなたにもメリットがあることを望んでいる。
- 仲介手数料で儲けたいだけで、あなたのことなど眼中にない。
- あなたをカモにして儲けようとする
相手の意図がどれなのかがわからないと、失敗を避けることはできません。
家族や親しい友人であっても、紹介を持ってくることは稀です。
気をつけなければならないのは3と4で、仲介手数料で儲けたいだけであなたのことはどうでもいい人、あるいはあなたをカモにして儲けたい人です。
2の人の「有益な情報を提供したい」「自分も相手も得をしたい」という思いを持つようになれば、3や4の「カモにしようとする人」からは自然に離れていくはずです。
現在と未来のバランスを無視しない
例えば、もらった10万円のボーナスを今楽しむために使うか、将来のために貯蓄や投資に回すか、これらの選択が将来を左右します。
例えば、高校3年生の夏休みを、今楽しむために使うか、将来のために勉強や経験を積むために使うか、これらの選択がその人の将来を決めることになります。
お金と時間を上手に使うには、今と未来にこだわりすぎず、バランスよく使うことが大切です。
現役のうちに貯蓄のための投資をしないと、定年後の生活が大変になります。
受験勉強や自己投資に時間を割かないと、進学も就職も難しいです。
高校生のうちは大学受験の勉強をし、大学生のうちは就職活動に奔走し、就職してからは老後の生活のために生活を切り詰める。
そして、いよいよ病院のベッドの上で、「将来の目標は何だったのか」「いつになったら楽しめるのか」「いったい何のために生きてきたのか」と考えるのです。
そもそも自分の寿命は誰にもわかりませんし、明日死ぬかもしれないという可能性は常に考慮に入れておかなければなりません。
お金にしろ時間にしろ、現在と未来をどうバランスさせるかが、その人の価値観や生き方そのものです。
まとめ
- お金と上手に付き合う人は価値観がはっきりしている。
- お金と上手に付き合う人はいらないものを買う。
- 知らないうちに相場から外れた取引をする。
- お金を使い残す。
- 他人の利益を考えない。
- 現在と未来のバランスを無視する。
お金と上手く付き合う人は、こういうことを絶対にしません。
結局、お金の失敗をしないためには、自分の価値観をはっきりさせること、自分の欲しいものと一般に求められているものを混同しないこと、相場と自分の価値観のギャップを知ること、快適に暮らすための最低限のお金を知ること、自分と相手がウィンウィンになる取引を理解すること、などが必要です。
自分の価値観に自信がない方は、自分が求める現在と未来のバランスを理解するのに適しています。