今回は「幸せになれるお金の使い方4選」と題して、お金の稼ぎ方ではなく、稼いだ後の使い方に着目して、より有意義なお金の使い方を解説したいと思います。
お金を稼ぐ方法についてはいろいろと言われています。
本業の収入を増やす、副業を始めるなど、お金を稼ぐ方法はいろいろありますが、今回は稼いだ後のお金の使い方についてお話します。本業にせよ、副業にせよ、せっかくお金を稼いでも、それを上手に、有意義に使わなければ意味がありません。意味がないというのは少し言い過ぎかもしれませんが、もったいないことです。お金の使い方として最適な4つの方法を取り上げたいと思います。
お金を使うということの意味
具体的なお金の使い方を説明する前に、お金を使うということの意味について考えてみたいと思います。
お金を使うということは、お金と何かを交換するということです。
例えば、コンビニでおにぎりを買うということは、手持ちのお金とコンビニにあるおにぎりを交換しているに過ぎません。
その交換は、100円かもしれないし200円かもしれません。その値段に納得し、それぞれ100円、200円を出してもいいという心の中の判断で行われます。これはあまりにも当たり前のことなのですが、当たり前すぎて意識していない人もいると思います。
繰り返しになりますが、お金を使うということは、お金をお金以外のものと交換することです。
ドルと円を交換したり、円と仮想通貨を交換したりするようなものです。お金の有意義な使い方を考える上で、お金を使う=物を買うという考えをなくし、お金はお金以外のものと交換することを前提に、お金をより価値のあるものに変えていくことが大切です。
1点目:経験として自分の中に蓄積されるもの
最初のポイントは、経験として自分の中に蓄積されるもの。
つまり、お金を自分の人生の厚みや深みに変換していくようなものです。
きれいごとのように聞こえるかもしれませんが、私たちの経験は、実際に体験したこととして、脳に深く刻み込まれています。
この体験はとても大切で、単に見たり聞いたりした情報とは、記憶に残る度合いが大きく異なります。
皆さんの周りにも、圧倒的なロジカルシンキングの知識を持っていながら、それをビジネスの現場で生かしきれていない人はいませんか?そのようなノウハウコレクターは、この経験が不足していることが一番の問題だと思います。
個人的には、経験に勝る学びはないと思っていますし、特に未知との遭遇という経験は、視野を広げてくれるものです。
だからこそ、いろいろなことに挑戦し、実際に体験することがとても大切だと思うのですが、具体的にどうすればいいのでしょうか。という方のために、もう少し説明します。
例えば、旅行に行くというのは貴重な体験です。
できれば、国内旅行や海外旅行でリゾート地や先進国など、風景が想像できる場所に行くとよいのですが、想像もつかないような場所には行かない方がよいでしょう。
日常生活ではアクセスできない情報、見ることのできない生き物や風景、そこで出会う人々との交流は、あなたの視野を大きく広げてくれるはずです。
動物図鑑で「キリンは首の長い背の高い生き物」と知っているのと、実際に大きな動物園でキリンを見るのでは意味が大きく異なります。
また、留学して外国の文化や言語に触れ、そこの人たちがどのように考えているかを知ることは、自分の価値観を揺さぶることになります。
「そんなことして何になるんだ 」と言われるかもしれません。しかし、さまざまなことを経験することで、多様な価値観が身につくのです。
多様な価値観を持つ人は、物事を多面的に考える力を持ち、「こうあるべき」という相対的な視点からも考えることができるようになるのです。
そのような人は、困難に直面したとき、冷静に多角的な視点から解決策を模索することができます。
さまざまな経験を積んで視野を広げることは、自分の可能性を広げ、市場価値を高めることにもつながると思います。
なるほど、最初のポイントは、自分の中に経験を蓄積することだったんですね。
2点目:あなたの時間を生み出すもの
2点目は、あなたの時間を生み出すものです。
つまり、お金を自由に使える時間に変換するようなものです。
世の中には、便利な商品やサービスがたくさんあります。
生活を便利にしてくれるもの、お金をかけて生活を豊かにしてくれるものなど、さまざまな種類があります。
食器洗い機や乾燥機、お掃除ロボットを使えば、家事の時間が直接圧縮されます。
また、その分、外泊して気分を変えながら家事をサボる方法もあります。
私自身、気分転換を目的に自宅から徒歩圏内のホテルに宿泊することがあります。ホテルを遠くの宿泊施設と考えてしまうと利用しにくいですが、食事の後片付けなどのサービスを購入する感覚で利用するのがおすすめです。
また、お金と引き換えに得られるサービスは、家事に限りません。
日常的に利用する交通手段も、時間をお金で買えるサービスのひとつです。
例えば、タクシーに乗れば移動時間が短縮されて自由な時間が増えますし、新幹線や特急電車で遠方に行けば、早く着いた分だけ自由な時間が買えます。
また、専門的な知識を得るために、専門家の力を借りることも非常に便利です。
例えば、個人事業主は税金に関する必要な知識が不可欠ですが、税金のことを全て理解するのに時間をかけるより、税理士に依頼してお任せするのが一般的です。
ここまでお金を使ってサービスを購入するという話をしてきましたが、ここでの主旨は、お金を使って生活を楽にしたり豪華にしたりすることではなく、お金を使うことで空いた時間を有意義に使うことです。
使える時間をどう使うか、ぜひ考えてみてください。
はい、それでは2つ目のポイントである「自分の時間を生み出す」でしたね。
3点目:人を幸せにするもの、人を救うもの
3つ目のポイントは、人を喜ばせるもの、人を救うもの。
つまり、お金を自分のクレジット残高に換算するようなものです。
お金の使い方は、自分への投資ばかりではありません。人に恩義を感じる人であれば、先輩や上司、目上の人にお世話になったことを折に触れて思い出すかもしれません。
このような恩返しをしたいのであれば、ぜひ後輩にも同じように接してあげてください。
自分が仕事で成功したときに先輩がご飯をおごってくれたなら、後輩が良い結果を出したときには気持ちよくご飯をおごってあげればいいのです。
この人への投資は見返りを求めるものではありませんが、人にかけたお金は、自分への信頼として返ってくると思います。
わざわざ後輩をたくさん連れてきて贅沢をしろとは言いませんが、つまらないものを買うのではなく、頑張ってきた周りの人、困っている人にお金を使うのが一番だと思います。
慣習的な言い方になってしまいますが、小学生にとっての1万円と今の1万円の価値が総合的に違うように、1万円の価値を感じている人にできるだけ多くあげたほうがいいと個人的には思っています。
もちろん、身近な人に限らず、被災地への寄付や支援、地域活性化や夢の実現のためのクラウドファンディングなど、他人を助けるための仕組みもあるので、そういう形で社会に貢献することは大いにありだと思います。
ということで、3つ目のポイントは「人を幸せにするもの」「人の役に立つもの」でした。
4点目:自己投資と外部投資
はい、4つ目のポイントは、自己投資と外部投資です。
これは前の3つのポイントと少し違って、直接的にリターンが返ってくるものを指していて、前の3つのポイントでのお金を、ここで使うことで流れを加速させ、増やしていこうというものです。
自己投資と外部投資は人生を豊かにするためにとても大切なものですが、よく「自己投資と外部投資のどちらから始めたらいいのか」というご質問をいただきます。
個人的な見解としては、まずは自己投資から始めて、ある程度資金が貯まったら外部投資の比率を高めていくのが良いのではないかと思います。
自己投資から始める理由は2つあります。
1つ目は、自己投資は元本割れの可能性が極めて低いということです。
ある程度のスキルを身につけたり、読書で知識を深めたりすれば、ビジネスの世界でも何度も使えるツールになります。
もちろん、身につけたスキルが市場から必要とされなくなる可能性もあるので、元本割れの可能性はゼロではありませんが、適当にスキルを選ぶのではなく、市場から必要とされるスキルを身につけるために自己投資をすれば、元本割れの可能性は極めて低くなります。
自己投資から始める理由の2つ目は、少額から始められることです。
例えば、本や仕事の中でスキルを身につけようとする場合、少額で、あるいは1日あたりの少ない時間でスキルを身につけることができます。
一方、外部投資の場合、最低投資金額が設定されていたり、少額の取引では不利になるケースもあります。
ですから、まずは自己投資をして、元本割れしにくい勝率の高いところで少額で勝負し、ある程度資産が貯まったら、マーケットを勉強して外部投資に移行したほうがいいと考えています。
そして、そこでお金にお金を生み出してもらうという流れを作り、これまで説明してきた3つの良いお金の使い方を成長させていけば、お金持ちになれると思っています。
まとめ
まず、お金の稼ぎ方だけでなく、お金の使い方も、人生が豊かになるかどうかを左右する重要な要素です。
また、お金の使い方のオススメは、自己投資と外部投資を並行して行い、自分の経験として蓄積されるもの、自分の時間を生み出すもの、周りの人を幸せにするものの3つの流れを加速させ、良いお金の使い方を効率よく実践していくことです。