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株初心者が投資を始める前に見ておきたい超基本!

株初心者が投資を始める前に見ておきたい超基本!

今回のテーマは、超基本中の基本である「株」です。

最近、株価の上昇が続いており、日経平均が29年ぶりの高値をつけたというニュースもよく見かけますね。

皆さんの中には、コロナがまだ収まっていない時期に、なぜ株価が最高値を更新し続けるのか、不思議に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、「株とは何か」「なぜ上がり下がりするのか」という超基本的なことをお伝えします。

この記事をご覧いただければ、株や株式会社の仕組み、株式売買の仕組み、株価の決まり方などがご理解いただけると思います。

 

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株の原点

少しわかりにくいかもしれませんので、例を挙げて説明します。

例えば、カフェを開きたい人がいて、そのカフェを開くために1000万円必要だとします。

彼は銀行からお金を借りてなんとか400万円を調達しましたが、あと600万円調達する必要があります。

そこで、信頼できる人に出資をお願いすることにしました。

しかし、当然ながら融資をお願いするだけでは、そんな大金を出してもらえるわけがありません。

そこで、次のような呼びかけをしました。

「みんなでお金を出し合って、会社をつくらないか?

1口1万円ずつ出資した人が、出資額に応じて会社を持つことにしよう。」

つまり、100万円出資した人は100株発行され、1000万円のうち100万円だから、10%の株式を持つことになります。

200万円なら、200万円出資した人は、200株の20%の株式を所有することになります。

こうして出来上がったカフェは、合計1,000株からなる株式会社となります。

これが株の原点です。

 

 

決定権

さて、なんとか資金を確保し、カフェを運営していくことになりましたが、まずは店の方向性を決めなければなりません。

発案者のAさんはスターバックスのようなコーヒーショップを作りたいと言っていましたが、Bさん、Cさんは低コストで儲かるタピオカ屋をやりたいと言っています。

株式会社では、株式の保有比率によって意思決定が行われます。

Aさんは400株持っている大株主ですが、BさんとCさんも400株持っているので、それぞれ40%の決定権があることになります。

そして、残りの200株を保有するDさんに決定が委ねられます。

DさんはAさんの考えに賛同したため、過半数を超える60%の発言権を持ち、スターバックスのようなカフェを作ることになりました。

A氏のカフェ「コアラコーヒー」は売れ行き好調で、会社は大儲けしています。

 

 

株を持つことの第一メリット

実は、Aさんは会社を興すとき、「みんなからお金をもらう」という約束をしました。

カフェがうまくいって利益が出たら、その一部をみんなで分けるというもので、金額は出資額の5%と決まっていたので、出資額に応じてお金が分配されたのです。

100株、つまり100万円を投資したおじいさんには5万円、200万円を投資したDさんには10万円というように、投資額に応じてお金が分配されました。

このように投資額に応じて分配されるお金を配当金と呼びます。

これが、株を持つことの第一のメリットです。

 

 

自社株を誰でも買えるようにする

さて、コアラコーヒーはどんどん大きくなり、次の目標は全国展開ですが、そのためにはさらに大きな資金が必要です。

そこで、Aさんをはじめとする経営陣は、それまで社内だけで取引されていた自社株を誰でも買えるようにして、一気に資金を調達することにしました。

誰でも買えるようにするためには、市場、つまり売買のための市場で売ることが必要です。

このような株式などの金融商品を取引する市場を「証券市場」といい、そこで株式を売り出すことを「株式公開」といいます。

コアラコーヒーは無事上場し、一般消費者に株式を販売する準備が整いましたが、この時、株式の価格を決めなければなりません。

担当の証券会社は、会社の業績などをよく吟味して価格を決めます。

しかし、会社の成功や将来性から、売出価格は1株10万円、新株発行数は1,000株と決定されました。

これにより、コアラコーヒーは1億円の新資本調達に成功したことになります。

コアラコーヒーの株式は株式市場で自由に売買されることになり、当初10万円だった株価は今後も変動し続けます。

 

株価が変動する仕組み

株式取引では、売り手、つまり株の保有者が売りたい値段と、買い手が買いたい値段が同じでなければ取引は成立しません。

つまり、誰かがいくら11万円でコアラの株を売りたいと思っても、11万円で買いたい人がいなければ、取引は成立しません。

株を今の値段より高く買いたいと思うのはどんなときかと考えると、その会社に将来性があるか、安定しているかということが重要です。

儲かっている会社の株を持っていれば、安定した配当を受け続けることができますし、「株は会社の所有権の分割」という基本に立ち返れば、これから伸びていく会社のオーナーになれるということでもあるのです。

このように、高い値段でどんどん取引が成立していくことで、株価は上がっていくのです。

株価が下落した場合も考え方は同じです。

将来性のない会社の株は持ちたくないものです。

その会社が倒産すれば、株式の価値はゼロになります。

だから、その会社に関するネガティブなニュースがあると、みんながその株を手放したくなるから、株価はどんどん下がっていきます。

コロナのようなことが起きると、それが全世界に波及して、一種の世界同時株安のような状態になります。

いくら株を手放したいと思っても、買ってくれる人がいるレベルまで価格が下がらないと売ることができません。

危機が大きければ大きいほど、買いたい人は少なくなり、価格は下がり、結果的に株価は暴落します。

このような危機的状況において、株を売った人はそのお金をどうするのでしょうか。

株は様々な資産の中でも特にリスクが高いものです。

もちろん、個々の企業によってリスクは異なりますが、紙くず同然になることもあるので、比較的リスクの高い資産に分類されます。

 

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株より安全なもの

では、株より安全なものは何でしょうか?

まあ、有名なところでは、それ自体に価値があるとされる金や、米国債など絶対に破綻しない国の国債に投資する人が多いようです。

現金もそれなりに安全とされていますが、国債と同じように、ドルや円など値下がりリスクが少ないとされる通貨に買い手がつく傾向があります。

つまり、何か悪いことが起きると、投資家はリスクの高い株式を売って、ある程度の損失を覚悟で金や国債といったリスクの低い安全資産に乗り換える傾向があるのです。

一方、将来の見通しが明るくなると、投資家は一旦安全な場所に避難させた資金を、徐々に株式などのリスク資産に戻し始めます。

もちろん、株式の方が国債よりも配当や値上がりの可能性が高いからです。

そのため、株式市場全体が上昇し、相場は上昇基調にあります。

日経平均やNYダウ平均の最近の高値は、各国の中央銀行の政策の影響もありますが、基本的には、ワクチンの開発によってコロナからの出口が見えてきたこと、アメリカの大統領選挙が大きな混乱なく終わりそうなことなど、今後、世界が良くなるという共通認識が原因であることが理解されるでしょう。

これは、「これから世界は良くなっていく」という共通認識です。

 

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まとめ

簡単に言うと、株というのは会社の所有権の分割で、株を持つとその会社の一部を所有することになります。

企業が株式市場に上場すると、誰でもその企業の株式を売買することができ、買いたい人と売りたい人をマッチングさせて価格を決定させます。

それが株価です。

将来有望な会社の株価は上がり、経営が不安定な会社の株価は下がりますが、会社の個々の業績とは関係なく、国や世界の情勢によって全体の株価が下がったり上がったりすることもあるということです。

 

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