将来のお金に不安を感じている方、自分のお金を増やしたい方、ぜひ今回の記事を参考にしてください。
- なぜ投資なのか?
- 投資の方法
- 何を買えばいいのか
それらを詳しく解説していきます。
皆さん、お金の将来について少し不安になっていませんか?
今の日本では、経済成長の停滞、年金受給年齢の引き上げ、コロナウイルスや業績悪化企業の増加による失業や収入減など、多くの人が不安を抱えています。
正直、先行きが不安な状況ですが、このような背景から、政府は副業や新規事業への投資を奨励し、収入アップにつなげようと考えています。
そこで、自分自身のお金を増やす方法として、投資について解説していきます。
なぜ投資なのか?
まず、なぜ投資なのかというと、世の中のお金持ちは投資で資産を増やしているからです。
お金持ちを1億円以上の金融資産を持っている人と定義すると、1億円以上5億円未満が9割以上を占め、5億円以上持っている人は世界的に見てもそれほど多くありません。
大多数の富裕層、1億円から3億円までの資産構成を見てみると、58%が投資資産、つまり半分以上は投資にまわしていて続いて自宅用の不動産、つまり住んでいる家が18%です。
この58%の内訳は、株式が55%、次が債券、そして現金となっています。
つまり、世界の富裕層が保有する資産の大半は株式です。
なぜお金持ちが投資をするかというと、銀行にお金を預けておくよりも儲かるからです。
例えば、銀行の普通預金の金利はだいたい0.001%ですから、毎月1万円ずつ貯めていくと、25年後、つまり300カ月後には、銀行口座の残高は300万円と390円になります。
この390円は銀行から利息として受け取るお金です。
一方、株はどうでしょう。
アメリカの株式市場は年平均9〜11%成長していると言われています。
ですから、毎月1万円をアメリカの株式市場に投資すれば、25年後、つまり300ヵ月後には1000万円まで増やすことができるのです。
ただし、株式市場の場合、口座の種類によっては取引手数料や税金がかかるので、実際の金額は1000万円より少なくなりますが、それでも銀行に預けるよりは増える可能性があります。
そんなうまい話はないと思われる方も多いかもしれませんが、実はアメリカの株式市場は40年間で30倍以上に成長しており、リーマンショックなどで一時的に株価が急落したこともありましたが、また回復しています。
実際、コロナ・ショックで急落しましたが、現在は暴落前の水準に戻りつつあります。
つまり、このようなお金持ちの方々の資産配分を見ると、投資はお金持ちになるための近道であることがわかります。
投資の方法
では、投資の方法について見ていきましょう。
まず必要なのは、投資するための資金を確保することです。
投資する資金を明確にします。
例えば、支出を3つに分けてみましょう。
1つ目は住居費、つまり家賃や住宅ローン、光熱費などです。
2つ目は、食費、通信費、教育費、保険料など、自分や家族のためのお金です。
そして3つ目は、飲み会、ネトゲ、趣味、娯楽など、その他に使うお金です。
お金を3つに分けたら、3つ目の「その他」の中からできるだけ多くのお金を投資に回すことを検討するとよいでしょう。
投資に回せる金額がわかったら、次は証券会社の口座を開設して、投資を進めていきます。
投資資産の7~9割を長期投資、1~3割を短期投資で運用することを推奨します。
なぜなら、長期投資は安定的にお金を増やすためのもの、短期投資はハイリターンを狙うためのものだからです。
長期投資とは、1章で紹介したアメリカの株式市場に投資する場合など、数年単位で行うものです。
長期投資は、一気にお金が増えるわけではありませんが、安定的に少しずつ増えていくのが特徴です。
一方、短期投資とは、数日から数週間の投資です。
例えば、株を安い時に買って、数日後、数週間後に値上がりした時に売れば、儲かるというものです。
ただし、ここでのポイントは、短期投資の経験がある程度ある人やリスクを取れる人は長期投資7割、短期投資3割、安定志向の人は長期投資9割にするなど、この2種類に対する短期投資の比率をある程度大きくすることです。
この記事では、特に長期投資について深く掘り下げて解説しています。
長期投資を3つのカテゴリーに分類することを推奨します。
第一は株式や債券、不動産で40~60%、第二は国債と現金で20~30%、最後に第三は金、プラチナ、銀、仮想通貨などの商品で20~40%というものです。
国債や社債とは?
債券と呼ばれるもので、平たく言えば、国や企業に5年や10年といった期間でお金を貸し、毎年利息を受け取る仕組みのことです。
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なぜこの3つに分散しているかというと、金融危機に強くなるためです。
例えば、今年はコロナウイルスで株価が急落しました。
過去にもギリシャショックやリーマンショックなどの金融危機がありました。
つまり、株も債券も不動産も、経済が成長しているときに価値が上がり、そのような危機的状況下では資産価値が下がってしまうのです。
ですから、株式や債券に全財産を投資すると、全資産の価値が一気に下がるリスクが高いのです。
海外、現金、商品などに分散投資すれば、経済が成長していないときに国債の価値が上がったり、貴金属の価格が株価より下がったりすることがあるので、資産全体のリスクを下げることができます。
したがって、リスク分散の観点からは、株式や債券だけでなく、国際やコモディティに投資したほうがよいでしょう。
何を買えばいいのか
さて、投資の仕方がわかったところで、最後に具体的な投資対象銘柄を見ていきましょう。
株式、国債、金などを推奨します。
基本的に資産形成にはインデックスファンドではなく、ETFと呼ばれるものを買うことを推奨します。
なぜなら、ETFはリアルタイムで売買ができ、手数料も安いからです。
インデックスファンドとは、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に連動するように設計された投資信託のことです。
平たく言えば、日経平均株価と同じように変動する銘柄を集めた福袋です。
これらは金融機関が儲けるために作られたもので、そのコスト、つまり手数料は比較的高くなりがちです。
しかも、リアルタイムで売買することはできず、1日1回決定される価格をもとに申し込んで売買することになります。
一方、ETFとは何でしょうか。
ETFはExchange Traded Fundの略で、投資信託でもありますが、福袋は証券取引所に上場しているものだけが対象です。
そのため、ETFは証券取引所が開いている時間にリアルタイムで売買ができ、手数料もインデックスファンドに比べて安く設定されています。
ですので、資産形成のためにETFを購入することをおすすめします。
そこで、推奨するETFを紹介します。
まず、株式です。
基本的に純資産額の高い銘柄、つまり規模の大きい銘柄は、純資産額が高いときに頻繁に売買されるので、自分の売りたいタイミング、買いたいタイミングで売買しやすくなります。
このETFの中から自分が投資したい銘柄を選んで投資することができます。
ポイントは2つあります。
1つ目は、投資先を分散させることです。
日本人は日本株や米国株に偏って投資すると言われていますが、あまり多くの国に投資するとリスクが高まります。
2点目は、一度にすべてを購入しないことです。
1日で1つの銘柄に資産運用をすると、昨今のウイルスの影響で大きな損失を被る可能性があります。
そのため、株式を購入する場合は、毎月定期的に購入することで、購入時期を分散させるようにしましょう。
次に国債です。
おすすめはアメリカ国債です。
なぜなら、利回り、つまり預けたお金に対する受け取ったお金の割合が他の国よりも高く、国が破綻するリスクが低いからです。
また、国債を投資対象として、短期、中期、長期と期間を分散させることもできます。
もし可能であれば、ぜひ期間分散も検討してみてください。
最後にコモディティとして金です。
今後、金の価格が上昇すると予想しています。
というのも、米ドルに対する金の価格が過去50年の平均を下回っているからです。
これはどういうことかというと、金価格は米ドルの供給量と連動しているということです。
つまり、米ドル紙幣の印刷量が増えれば、金の価格も上昇する。
しかし、この10年間ですでに金価格は上昇しているものの、50年間のドルと金の比率からすると、金の価格水準は米ドル紙幣の印刷量に対してまだ低いです。
したがって、金の価格が上昇すると予測しています。
このように分散投資をすることで、リスクを回避しながらお金を増やすことができます。
まとめ
最後に、まとめたいと思います。
まず、1億円から3億円の資産を持つお金持ちの資産のうち、58%が投資資産です。
特に、彼らの資産の55%は株式であり、投資はお金持ちになるための近道であることがわかります。
なぜお金持ちが投資をするかというと、銀行にお金を預けているよりも、投資をした方がお金が増えるからです。
まず、支出を整理して、投資用の資産を確保する。
そして、7~9割を長期投資に、1~3割を短期投資に振り分けましょう。
そして、長期投資を3つに分散させる。
1つは株式、債券、不動産で40~60%、次に国債と現金で20~30%、最後にコモディティ、金、銀、仮想通貨で20~40%です。
何を買うかですが、まず株式は純資産価値の高いETFを買います。
次に、国債は安定した高利回りの米国債に投資します。
最後に、コモディティについては、今後値上がりが期待できる金に投資します。
これから投資を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。