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月々いくら投資すればいいのですか?

月々いくら投資すればいいのですか?

今回は、「1ヶ月にいくら投資すべきか」についてお話したいと思います。

 

皆さんは、毎月いくら投資すればいいのか悩んだことはありませんか?

投資をしたいけど、いくらから始めたらいいのか、積立NISAはやっているけれどもっとお金を回した方がいいのか、毎月投資に回している金額が多すぎないかなどなど。

このような疑問があるのではないでしょうか。

資産形成のためには、毎月投資をすることがとても大切です。

そしてそのためには、自分ができる範囲で毎月の投資額を決め、実践していくことが不可欠です。

ということで、今回のテーマでは、毎月いくら投資すればいいのかについてお話します。

この記事を読むことで、毎月の投資額の目標が立てられ、資産形成が捗ることでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

 

関連記事:初心者向け!株、FX、不動産投資のメリットデメリットと違いを紹介!

 

基本的に投資に回せるお金は多ければ多いほど良い

大前提として、基本的に投資に回せるお金は多ければ多いほど良いということです。

まあ、これは種銭が大きければ大きいほど、利益も大きくなるので当然といえば当然なのですが。

ただし、だからといって無理な投資をすることはお勧めしません。

理由は2つあります。

1つ目は、現金を持つことも重要であるということ。

2つ目は、投資の意味です。

 

現金を持つことも重要

まず、現金を持っていることが重要です。

そもそも、投資をしたからといって、お金が増えるとは限りません。

たしかに世界経済は右肩上がりの成長が期待されていますから、世界株や米国株を買えば儲かる可能性は十分にあります。

目安としては、年率3~7%程度の上昇が期待できます。

ただし、当然ながら、毎年順調に増えるとは限りません。

浮き沈みを繰り返しながら、長期的な視点で見た結果としての上昇というイメージです。

つまり、短期的には資産が減るのが普通ですから、数年以内に使う予定のお金は現金で貯めておく必要があるのです。

ですから、まずは貯めることが基本です。

何度でも言います。

最優先すべきは貯蓄です。

具体的には、まず最低でも半年分の生活費を貯めてから、投資を始めるとよいでしょう。

投資を始めるにしても、現金で500万とか1000万とか持っていない限り、貯金と投資を同時に進行した方がいいと思うんです。

結婚資金、車の購入資金、子どもの教育資金など、近い将来必要になるお金はいろいろあります。

貯蓄をおろそかにして無理な投資をしてしまうと、いざというときに困る可能性が高いのです。

 

また、含み損に耐えられずに売却してしまうと、将来、持っていれば得をしたはずのお金を失ってしまうことになります。

損をしない、相場から退場しないためには、このことを常に念頭に置いておく必要があると思います。

 

投資の意味

次に、投資の2つ目の意味についてです。

どういうことかというと、投資というのは将来への備えであると同時に、現在を犠牲にする行為でもあるということです。

先ほども申し上げましたが、積立投資は基本的に長期的に利益を上げることを目的としています。

もちろん、短期投資などもありますが、時間を味方につけた分散投資が、一般的に一番再現性が高いのです。

ただ、これは投資に回したお金を、10年後、20年後、30年後に実際に利子を使うことができるということです。

もちろん、使わないで終わるケースもあるでしょうが。

どうしても、投資にお金を回すことで、将来への備えはできますが、今この瞬間にお金を使うことで得られる喜びや知識という経験を犠牲にしてしまいます。

もちろん、投資によって資産を形成することはとても大切なことです。

しかし、私たちは資産を築くために生きているわけではありませんよね。

生きる目的は人それぞれですが、あえて言うなら「幸せになるため」ではないでしょうか。

そしてもちろん、経験や知識のためにお金を使うことも、幸せにつながるかもしれません。

すべての物事は表裏一体であり、投資も例外ではありません。

投資にお金をかけ過ぎると、資産は増えますが、損失も大きくなります。

結局はバランスが大事なんですね。

金融投資を続けながら、自己投資や体験にお金を使う、この最適なバランスを自分の収入の中で考え、実践することがエッセンスだと思います。

まとめると、投資を続けて利益を出すという意味でも、人生を楽しむという意味でも、投資に無理な金額をつぎ込んではいけないということです。

それを踏まえた上で、毎月の投資額についてお聞きください。

 

関連記事:貯蓄から投資へ~賢く始める第一歩~

 

具体的な月々の投資額

前置きが長くなりましたが、具体的な月々の投資額についてお話します。

ちなみに、基本編、中級編、上級編と3つに分けています。

基礎編は初めて投資する人の目標、中級編はしっかり資産形成して頑張りたい人、上級編は最終的な目標です。

何に投資するかですが、基本的には米国株と世界株式のインデックスファンドを想定しています。

なお、念のためですが、ここでいう投資とは、純粋な投資に回す金額のことです。

貯蓄は、銀行での貯蓄、預金、投資に分けられると思いますが、このうち、投資のみの金額です。

この点をご理解ください。

 

初級編

まずは基本的なところから。

最初に設定していただきたい目標は、1,000円です。

つまり、少額でも全然構わないので、金融投資を始めてみましょうということです。

1,000円なんて意味がないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は投資を始めるにはとても良いことなんです。

実は根拠があって、それは金融庁が発表している「NISA口座利用状況調査」なんです。

この調査によると、2021年12月末時点で、一般NISAは約1248万口座、つみたてNISAは約518万口座となっています。

NISA口座を開設できる年齢層は20歳以上ですが、日本の20歳以上の人口は約1億人。

つまり、NISA口座を持っている人は人口の約17%、6人に1人しかいないのです。

リアルな知人の中には、「NISAって何?」というような人が多いように思いませんか?

しかも、口座だけ作って終わりという人も少なくありません。

「つみたてNISA」は3割以上、「一般NISA」は5割近くが積立をしていません。

 

関連記事:つみたてNISAとNISAについてわかりやすく解説!

 

つまり、NISA口座を作る人はそもそも少なく、また、口座を作って終わっている人もかなり多いということです。

そう考えると、毎月1,000円でも投資に回している人は、実はかなり意識が高くてすごいことなんです。

自分に自信を持てばいいと思います。

もちろん、少額でNISAに投資しても意味がないと思って、投資を始めていない方もいらっしゃると思います。

でも、百聞は一見にしかずです。

例えば、カーリングを見て自分も出来ると思う人がたまにいます。

しかし、自分でカーリングをやってみれば、その難しさがわかるはずです。

つまり、何事も実際にやってみないと分からないということです。

投資も同じで、自分のお金で試したことがあるのとないのとでは、大きな違いがあるのです。

1,000円でもいいから始めてみれば、自分の資産がどう変化していくのかがわかります。

その経験から学び、徐々に金額を増やしていけばいいのです。

投資を始めようか迷っている方、口座を開設したものの足踏みしている方、まずは1,000円から始めてみましょう。

 

中級編

次は中級編です。

しっかり資産形成したい人は、毎月33,333円ずつ投資していきましょう。

その根拠となるのは、もちろん「つみたてNISA」での積立金全額です。

つみたてNISAとは、一言で言えば、年間40万円×20年、つまり800万円を非課税で投資できる制度です。

通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますので、非常にお得な制度であることがおわかりいただけると思います。

なぜ満額を中級としたかというと、満額を積み立てられる人は意外と少ないからです。

金融庁のNISA口座利用実態調査によると、2020年の積立NISA口座の利用状況は、1円も使わない人が32.3%、0円から20万円まで積み立てる人が約40%、20万円から40万円まで積み立てる人が約27.7%という結果が出ているそうです。

まあ、保険やiDeCoなど他の商品を利用している人もいますが、大半の人は積立NISAの積立金を満額利用しているわけではありません。

もちろん、NISAは無理せず使い続けることが一番大切なので、年間40万円満額積み立てる必要はありません。

しかし、非課税枠を満額使い切ったほうがお得ですし、何より資産形成が進みます。

仮に月々3万3,333円の全額を年利5%で20年間運用できたとすると、総額は約1,370万円になる計算です。

実際には、購入後20年間は非課税で運用できるため、資産はもっと大きくなります。

積立NISAは、実は20年プランではなく40年プランなのです。

ですから、つみたてNISAの満額保有パワーはかなりのものです。

現在「つみたてNISA」を満額利用している人は、自信を持っていいのではないでしょうか。

もっとやらなきゃと思うかもしれませんが、実は上位にいるんです。

また、積立NISAで投資を始めた方も、次回は満額到達を目指しましょう。

 

関連記事:NISAのよくある間違いを解説!

 

上級編

次は上級編です。

こちらは生まれつきのお金持ちではない普通の人のための最終目標です。

月々10万円です。

まあ、金額の中身については、「つみたてNISA」に加えてiDeCoを利用したり、通常の特定口座で買ったりと、人によっていろいろな投資方法があると思います。

ただ、いろいろな要素を加味した上で、節目となる月10万円を目標にするのがいいのではないかと思います。

その理由は、現実的に実現可能なラインであり、小金持ちになれる投資額であるからです。

また、月10万円の貯蓄は決して不可能な目標ではありません。

手取りの25%を貯蓄する場合、月10万円の投資に必要な手取りは40万円、月5万円の投資に必要な手取りは20万円です。

手取り40万円については、まあ、夫婦共働きであれば、若くても達成できるでしょう。

もちろん、現実には、将来の出費などに備えて、同時に現金を積み立てることも必要です。しかし、このレベルの貯蓄ができる人は、そう遠くない将来に必要な現金を貯め、まとまった資金を投資に回すことができるようになるはずです。

また、実際にボーナスなどがある方も多いと思いますので、月10万円の投資も無理な目標ではありません。

月10万円は小金持ちになれる投資額

次に、月10万円は小金持ちになれる投資額であることを説明します。

ここでいう「小金持ち」とは、富裕層が多い順に並べたイメージのことです。

野村證券では日本人を資産額で分類しており、資産5億円以上が超富裕層、資産1億円以上が富裕層、資産5000万円以上が準富裕層、3000万円以上がアッパーマス層、3000万円以下がマス層とされているそうです。

富裕層以上の本当のお金持ちになるのはかなり難しいと思いますが、準富裕層や小金持ちであれば、月10万円の投資を続けることで目標を達成することができます。

仮に、毎月10万円、年間120万円の投資を続けたとしましょう。

年利7%で運用できた場合、20年後には約5,200万円になります。

年利5%で運用できた場合、20年後には約4,100万円、23年後には約5,160万円となり、5,000万円を超えます。

5,000万円の資産があれば、年間約200万円の不労所得が得られることになり、かなり大きいですね。

「月10万円なんて無理だ」と思う方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、毎月10万円を積み重ね続けることは並大抵のことではありません。

結婚したり、子どもが生まれたり、家を買ったりして、状況が変わる可能性もあります。

しかし、毎月10万円の運用を目標にすること自体に意義があると思うのです。

昔、某参議院議員が「2位じゃダメなんですか」と言ったことがあります。

高い目標を掲げて努力することで、1位は無理でも2位にはなれると思うのです。

「毎月10万円投資する」という目標を持って行動することも同じです。

頑張る過程で、収入を増やす力や節税の知識などが自然と身についていきます。

その結果、仮に10万円の投資を継続できなくても、それに近い金額を投資することができ、大きな資産を形成することができるようになります。

そういう意味で、毎月10万円の投資を目標にすることは、人生を変えるレベルのインパクトがあると思います。

投資関連のSNSを見ると、毎月多額の投資をしている人を多く見かけますが、焦る必要はないでしょう。

自分のペースで投資を続けることが一番大切だと思います。

ただし、毎月いくら投資するかという目標を立てることはとても大切です。

目標を設定することで、意識や行動が変わってくるからです。

積立金全額をつみたてNISAで運用しようと思えば、日常生活で無駄を省こうとするはずです。

毎月10万円ずつ投資しようと思えば、預け入れ能力を高める努力をする。

というように、何のために投資をするのかを考慮しながら、目標を立ててみてください。

とはいえ、あまりに高い目標を設定すると挫折の原因になります。

 

 

まとめ

今ある時間には大きな価値があります。

株式投資だけでなく、数年後のために現金を貯めておくことも大切です。

ですから、手を抜かず、無理のない範囲で頑張ってください。

 

関連記事:NISAやiDeCoの運用方法やしっかり増やすための商品選定が自分でできるようになります

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