今回は、今年こそは貯蓄や投資を始めたいという方に向けたお話です。
この記事では超初心者向けに資産形成2023の具体的な始め方を丁寧に解説していきます。
超初心者のための資産形成の始め方
今年から貯蓄や投資などの資産形成を始めたい方は、まず第一段階として先取り貯蓄を始めましょう。
十分な貯蓄ができたら、次は投資に挑戦して、毎月3,000円から積み立てNISAを始めましょう。
資産形成とは文字通り、自分の資産、つまり貯金や投資、ポイ活(楽天経済圏など)、ふるさと納税など、今あるいは将来的にお金を生み出すことができるものを作ることです。
今回はまず、資産形成の入り口である貯蓄と投資の始め方について学びます。
まず、貯蓄についてですが、給料が入ったら先取り貯蓄を始めた方がいいです。
というのも、社会人の中には、給料をもらったらもらっただけ使ってしまい、思うように貯金ができない人も少なくないからです。
そうならないためにも、給料の口座とは別に貯蓄用の口座を用意しておくとよいでしょう。
例えば、給与口座に20万円入っていて、そのうちの1割(2万円)を毎月貯金に回したいという場合、まず貯蓄用口座に2万円を入れ、残りの9割(18万円)を本口座に入れるのが理想です。
この場合、18万円で日常生活をまかなうことができれば、自然と貯蓄ができるようになります。
例えば、会社の財形貯蓄制度で毎月3万円ずつ先取り貯蓄をすれば、4年間で財形貯蓄だけで150万円近く貯まります。
やはり、自由に使えるお金が少なくても、強制的に貯蓄できるのは良いことだと思います。
財形貯蓄などの自動積立や、普通預金から銀行の定期預金に自動的に振り替える自動積立定期預金もありますが、ネット銀行を利用するなどの貯金の仕方もあります。
ネット銀行を利用する方法は次にご紹介します。
関連記事:【お金を増やす】これが一番ありえない方法!「貯金0円生活」!
ネット銀行で先取り貯蓄をする方法
給与振込口座を指定できるケース
まず、給与振込口座を指定できるケースから先取り貯蓄する方法を見ていきましょう。
これは簡単です。
楽天銀行を給与振込口座に指定し、それを普段使いのメイン口座にするのです。
貯蓄用口座は、高金利のあおぞら銀行BANKがおすすめですので、それぞれ順番に見ていきましょう。
楽天銀行
楽天銀行は言わずと知れた楽天が運営するネット銀行で、ネット銀行なので店舗はありませんが、他の大手銀行と比べても魅力的なサービスを提供しています。
例えば、楽天銀行の最大のメリットは、楽天証券と連携していることで、マネーブリッジを設定するだけで、普通預金の金利が残高300万円まで0.02%から0.1%にアップすることが可能です。
300万円以上の預金は年0.04%の金利となりますが、これからお金を貯めようとする人にとっては特に問題ないでしょう。
例えば、メガバンクなどの大手銀行の金利は年0.001%なので、楽天銀行で年0.1%とすれば、その差はなんと100倍となり、非常にお得です。
あおぞら銀行BANK
次に、貯蓄用のあおぞら銀行BANKも老舗のあおぞら銀行のインターネット支店ですが、普通預金の金利が0.2%と高いというメリットがあります。
しかし、無料振込手数料の適用回数が少ないため、貯蓄用口座に適しています。
また、無条件で申し込みができるほか、18歳未満の未成年でも口座開設が可能です。
楽天銀行をメイン口座に、あおぞら銀行BANKを貯蓄用口座として利用しますが、メイン口座から貯蓄用口座へは自動化することができます。
楽天銀行の「毎月自動振替予約サービス」を利用すれば、毎月一定額をあおぞら銀行BANKに振り込むことができるので、メイン口座から貯蓄用口座への移行を自動化することができます。
しかも、楽天銀行を給与振込口座に指定すれば、月3回までの振込は無料なので、余計な手数料がかかりません。
このように貯蓄を自動化することで、頑張らなくても自動的にお金が貯まる仕組みが作れます。
給与口座の指定ができないケース
さて、給与口座の指定ができないケースですが、この場合、できるだけ手間暇をかけたくないのであれば、会社が指定する銀行をメイン口座として、貯蓄用口座に定額自動入金がある住信SBIネット銀行を利用するのがシンプルで簡単でしょう。
住信SBIネット銀行の定額自動入金なら、会社が指定する銀行から住信SBIネット銀行への貯蓄も自動化できます。
関連記事:2022年ネット銀行最強ランキングTOP4!メリットとデメリットを紹介
貯金ができたら次のステップとして投資に挑戦
そして、ここまで無事に貯金ができてきたら、次のステップとして投資に挑戦してほしいです。
これは、積立NISAを始めてみましょう。
NISAはご存知の方も多いと思いますが、「Nippon Individual Savings Accouunt」と呼ばれ、少額投資非課税制度のことです。
つまり、運用益が非課税になる制度なのですが、これについては次でもう少しわかりやすく説明します。
ところで、今年から積立NISAに朗報があります。
今までは20歳にならないとこの制度を利用できなかったのですが、成人年齢が20歳から18歳に変更になったので、2023年1月1日時点で18歳以上であれば積立NISAを始めることができるようになりました。
さて、NISAのメリットについてですが、本来、投資利益には20%程度の税金がかかります。
例えば、利益に税金がかかる課税口座で投資を行い、値上がりにより利益が出たので売却したとします。
利益が10万円だった場合、2万円が税金として取られ、8万円が手元に残ります。
しかし、NISA口座で投資すれば利益に税金がかからず、先ほどの例では10万円全額が手元に入るので、NISA口座の利用を優先させた方がよいでしょう。
また、投資を始めるにあたって、最初からまとまった資金を用意する必要はありません。
例えば、今回の例では、あらかじめ2万円を貯めておけば、毎月3,000円で積立NISAを始められます。
そして、残りの1万7000円はそのまま貯蓄用口座に置いておけばいいのです。
ただし、毎月数千円の少額投資ではあまり意味がないと考える人もいるでしょうから、長期投資では複利の恩恵を受けられることを知っておくとよいでしょう。
例えば、月々5,000円を年利5%で積立投資した場合です。
毎月5,000円という少額の積立では、まあそんなに増えないだろうと思うでしょう?
確かに3年目には14,000円程度の利益しか出ませんが、長く投資を続けると、20年目には83万円程度の利益が出ます。
なぜこれほど利益が増えるかというと、時間の経過とともに利益が利益を生むという複利効果が働くからです。
まあ、実際はそんな綺麗な右肩上がりになるわけでもなく、複利効果が発揮されるのは長い投資期間の後と考えた方が良いのですが、今から投資を始めると将来的にお金が増えるのを実感できるので、思い立ったら積立NISAを始めてみてください。
ちなみに、ニュースでも話題になっていますが、2024年から新NISAがスタートします。
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まとめ
今年から貯金や投資など、資産形成を始めたい人は、まずは先取りで貯金を始めること。
貯金ができたら、次は投資をしてみて、毎月3,000円ずつ積立NISAを始めることです。
積立NISAは、2023年から18歳でも利用できるようになる予定です。